concept

今、日本各地で山の循環が滞り、山林が弱っています。

それは生活スタイルの変化や、海外の安い木材の流入により、人々が山の木を使わなくなったから。

人の生活とつながりを持たなくなった山林は荒廃の一途をたどっています。

 

山と人の生活をつなぐデザインをしたい。

そのような想いから、間伐材を使用した裁縫箱キットを考えました。

間伐材を使用することで、山が循環していく力になります。

こうした目的から、近年、間伐材を使う商品が世の中に少しづつ増えてきたのは、とても喜ばしいことです。

 

ただ間伐材を使うだけでなく、そこから一歩踏み込んで、本質的な問題を解決するためには、みんながこのような日本の山の現状を理解して、一人一人がどのような行動をとるべきかを考える必要があります。

 

「それなら、学校教材として使ってもらおう!」

 

間伐材を用いた組立式キットにすることで、廉価にでき、子供たちに木の感触や香りを感じてもらえる。

そして、故郷の山や間伐の問題を先生と一緒に話し合う材料になるだろう。

森林環境教育で、間伐材のことを知ってもらうきっかけに。

そして、四年生の図工で組み立て(ものづくりの楽しさを味わえます!)、

五年生からの家庭科で使える。

一粒で3度おいしい!

 

シンプルな一生モノの裁縫箱として、男の子が使っても恥ずかしくないものに仕上がりました。

木は呼吸しています。ぜひ香りを楽しむのにも、無塗装のまま使ってください。

間伐材を集成材としているために、節があったり、継ぎ目(フィンガージョイント)があったりします。しかしながら、ひのきの良い香りがするのは同じです。

従来の安価なプラスチックやビニルの子供向けの学校用品にはない、

木であるが故に古びていく姿も、「時」と「記憶」が味わいを深めます。

地域の山を循環させる地産地消の商品として、各地に広がってほしいという願いがありますが、こうした間伐材の集成材が作れる工場は、全国的にもまだ少ないのが現状です。

 

このキットをきっかけに、「作ることにどういう意味があるか」を学んでほしい。

間伐材という存在を知ってもらい、これからの日本の未来を担う子供たちに(もちろん大人にも)、間伐や日本の山の現状を知り、未来を考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。